Part3 働きながら治すことを決意するも
病院からの診断を早速上司に伝えると、
翌日から、定時で帰してもらえるようになった。
この時点では医師もまだ軽度と判断していたため、
私自身も、仕事の負担を減らすことで回復できると考えていた。
診断後10日ほどは、抗うつ薬の副作用もあり、頭がふらふらするような感覚が続いた。
この手の薬は、慣れるまでどうしても時間がかかるものなので仕方ないのだが。
(抗うつ薬と副作用については後日、別記事で詳しく紹介します)
また、病院で診断を受けてからというもの、
はっきりと疲労感を自覚できるようになったのか、
仕事はもちろん、ちょっとした外出や、ご飯を決めるだけでも一苦労だった。
今思うと、よくこんな状態で仕事をしていたな…と感じる。
ちょっと動いたり考えたりするだけで、疲労感がはんぱない。
さらに、通勤の電車の音、会話やテレビなどの外部の刺激がきつく感じた。
フラッシュが大量に焚かれるような映像が出たら、即テレビを消した。
体調が上向かず、欠勤や早退もするようになったため、上司とも相談し、1か月ほどで、1か月弱の休みをもらうことになった。
この点は、会社の環境が充実していて助かったといえる。
休暇の間は、帰省や温泉旅行に出かけ、なるべくのんびりした。
出かける体力があるときは、積極的に外に出た方が良い感じだった。
久しぶりに友人に会って話すなどして、だいぶ、活力が回復したかに思えた。
しかし、復帰後も体調は一進一退を繰り返した。
天気の悪い日はそれに引っ張られるように体調も悪化するし、
少しでも残業になると、翌日は午前休を取らざるを得なかった。
職場のストレス要因(人間関係の悪さ)が改善したわけではないので、
職場にいるとそれだけで、どうしても心身へのダメージがきつい。
適応障害は、環境を変えることでスパッと良くなる人もいるので、
医師や上司と相談の上、部署異動を願い出ることにした。
(Part4 環境(部署、住居、通勤)を変える に続く)